賃貸保証会社の加入で、入居者が契約をする場合は二つのパターンがあります。
一つは連帯保証人無しの『緊急連絡先』だけを付けて保証契約を締結する。
もう一つは『連帯保証人』を付けて保証契約をするパターンです。
この連帯保証人を付けて、さらには賃貸保証会社に加入するスタイルは実は多くなっています。
そんな中、家賃保証会社の保証契約の中で連帯保証人になっている方の責任認識が低いと言う事も合わせて見受けられるようになってきました。
『賃貸保証会社との契約で何となく頼まれて連帯保証人になった!』
こんな方は、改めて賃貸保証会社の契約上にて『連帯保証人』になってしまった自覚を強く持つべきです。
ハッキリ言ってそんなに甘いものではありません。
現実は厳しいです!
今回は、『賃貸保証会社に加入した契約者の連帯保証人』になった方へ、是非!知っておいてほしい事を紐解きます。
目次
契約者が家賃滞納すれば連帯保証人にも督促請求が来るリスクあり!
賃貸保証会社の保証契約の中で連帯保証人としての責任はかなり重いものがあります。
注意ポイント
契約者本人が万が一家賃滞納をしてしまうと、当然初めは契約者本人へ賃貸保証会社は督促請求をかけます。
しかし、契約者本人が家賃を払わない、督促電話を取らないなんて事になれば賃貸保証会社はその請求に対する矛先を連帯保証人に即、切り替えます。
連帯保証人になった方は、自分自身が家賃滞納をしていないのにも関わらず、契約者本人が払わなかった家賃を全額請求されます。
これは、違法でもなんでもなくて民法上でも当たり前の結果です。
法的にも認められていますしね。
そう言った意味では、連帯保証人も決して軽々しくなれるものではないですね。
万が一、これから賃貸保証会社の連帯保証人になられる方は特に注意が必要です。
賃貸保証会社の審査での連帯保証人は知人、友人でもなれる!
賃貸保証会社の連帯保証人は基本的には誰でもなれます。
自分自身の身内である親子、親戚でなければ連帯保証人として認めてくれない!と言うイメージがあるようですが、決してそうではありません。
友人やそこまで関係性が深くない知人の方でも賃貸保証会社の審査上でも連帯保証人として認められます。
こう言った背景からいくと、賃貸保証会社への連帯保証人を頼まれてしまう方は思わぬ所から声がかかってくるかも知れませんので注意しないといけません。
好き好んで誰かの連帯保証人を引き受けされる方は別ですが、、、。
連帯保証人が賃貸保証会社の審査時に気を付ける事!
心よく連帯保証人を引き受けたって方はここで終わりではありません。
賃貸保証会社の審査を契約者と一緒に受けないといけないんです。
当然、連帯保証人もしっかりと賃貸保証会社は審査をします。
基本は在職をしていて毎月の収入を確保している連帯保証人を賃貸保証会社は審査時に好みます!
一定の収入を持ち合わせている方でないと、連帯保証人の意味がないですからね。
そしてもし?賃貸保証会社が審査をしていく過程で連帯保証人になった方が家賃滞納の経験があれば、審査に通りません。
いわゆる、連帯保証人のせいで賃貸保証会社へ加入しようとしている申込者の審査自体を潰してしまうんです。
これは、契約者本人からしたら結構きついですよね。
頼んだ相手が悪かったと諦めるしかないのですが、事前に確認出来なくもない事なので、逆に契約者で連帯保証人を頼む側の方は、さりげなく過去や現在の家賃滞納がないか?
事前に聞いてみるのも賃貸保証会社の審査を受ける上では非常に大事かもしれません!
賃貸保証会社の連帯保証人になった人は家賃だけではない責任もある!
契約者本人が駄目な人であると、とばっちりは連帯保証人に全部のしかかります。
例えば、家賃をまったく払わない!とか?これが連帯保証人になった人の末路です。
家賃滞納でもそうなんですが、それ以外にも連帯保証人には責任が発生する事があります。以下、まとめてみます。
- 毎月の家賃
- 水道、電気代等の変動費
- 賃貸借契約の更新料
- 町費
- 修繕費(現状回復費用)
- 契約者の違約金関係(早期解約、解約予告通知義務違反)
- 残置物の撤去費用
- 訴訟費用
これら、いずれか!もしくはすべてを契約者本人が支払わなければ連帯保証人がすべて支払わないといけません。
特に、契約者が夜逃げなんかをして全てを投げうって行方をくらましたとなると、考えただけでもゾッとします。
上記で挙げた項目を全て支払う事になると、数万円レベルではありませんからね。
余裕で何十万に至るのは目に見えています。
これは、あくまでも最悪な状況を想定したまでになるのですが、こうならないと言い切る事は出来ないと思います。
参考にしてください。
連帯保証人になってしまった方が解除する方法!
連帯保証人になった人は、賃貸保証会社との契約ですからなってしまったもんは後戻り出来ません。
但し、中には契約途中でも『連帯保証人を脱退したいな!』と考える人もいます。
この場合は、やり方の手順を踏めば脱退出来る事もあります。
- 契約者本人に家賃滞納がない事を確認する。
- 賃貸保証会社の連帯保証人を外れたい考えを、賃貸借契約でお世話になった不動産会社へ相談する。
- 自分に変わる新たな連帯保証人を用意する。
いわゆる、賃貸保証会社も連帯保証人の脱退は原則出来ないとするものの、変わりの連帯保証人が付くのであれば良いですよ!って考えです。
しかし、ここで注意しないといけないのが、変わりの連帯保証人の審査があると言う事です。
賃貸保証会社も保証契約が開始している中で連帯保証人の変更を承諾し、新たな連帯保証人が付いたとします。
しかし、その方があまりにも以前の方より連帯保証能力がないようであれば、わざわざ連帯保証人の変更を保証会社も認めたくないですよね。
『何とかして連帯保証人を脱退したい!』
そう強く願っている方は、自分自身に劣らない連帯保証人を誰かしら探すか、契約者本人に探させましょう。
でも、一度は承諾したのですから、ご自身で責任持って対応するのが良いと思います。
契約者本人との関係性を絶やさないように!
契約者が家賃滞納を発生させれば、連帯保証人にその請求がきます。
しかし、初期段階ではまだすぐに連帯保証人へ請求する賃貸保証会社は少ないです。
まずは、契約者本人と連絡が取れない旨の状況報告が行われ、連帯保証人の方には本人と連絡がとれないか聞いてくる事が多いです。
しかし、ここで賃貸保証会社からはこのまま本人と連絡が取れず、家賃も支払ってもらえない場合は連帯保証人であるあなたに請求しますよ!と、予告として言ってくるでしょう。
連帯保証人として、黙っていたら保証会社から請求されるのは目に見えてます。
契約者本人と日頃から良好な関係性を築いておけば、このような場合に連帯保証人から本人へ何とか連絡が取れるかもしれません。いや、むしろ本人を何とかしないと、とんだとばっちりを受けます。
連帯保証人として契約者本人を日頃からグリップしておくのは、いざと言う時に役にたちますので、なったらお終いの考えはしない方が無難です。
まとめ
なるよりはならない方が良い連帯保証人の現実。
しかし、中にはどうしてもならなければならない境遇の方もいらっしゃるでしょう。
それこそ、親子関係なんてそうですよね!
しかし、賃貸保証会社の連帯保証人は知人、友人でもなれてしまいます。
この場合は非常に危険なのは重々承知してなるならなりましょう。
保証加入に伴う連帯保証人としての責任は決して軽いものではありません。
軽々しくなってしまっては後悔する事も多々あります。特に知人・友人などの連帯保証人に関してはその後の友好関係が良好に継続できるメリットもあると思いますが、デメリットの方が遥かに多い連帯保証人。
あなたは、頼まれてなりますか?なりませんか?