『お部屋の契約金で保証委託料ってあるけど何?』
『そもそも保証委託料って支払わないといけない費用?』
このような悩みを解決します。
何故なら私自身、賃貸保証業界で10年以上在籍しており、保証委託料とは?について熟知できているからです。
実際にお部屋を借りられる入居者さんで、そもそも賃貸保証会社への保証委託料を理解していないケースは多々あります。
この記事を読み進めていただければ、賃貸保証会社へ支払わないといけない『保証委託料』についての全般を理解していただけます。
この記事を読み終えた後は、保証委託料の支払いに関して躊躇なく望んでいただく事ができるでしょう!
又、記事後半では『保証委託料』を支払わないでお部屋を借りる方法も解説していきます。
目次
保証委託料は入居者が賃貸保証会社へ支払う費用
保証委託料は、賃貸保証会社へ加入する方が支払う費用になります。
中には賃貸人である家主さんが支払うケースもありますがごく一部です。
賃貸保証会社によって保証委託料の金額設定は異なりますので、保証加入しないといけない賃貸保証会社によっては、費用負担が高くなることもありますし、逆に安くなったりもします。
2020年現在で各保証会社の料金体系を比較してみると、保証委託料が一番高い所で月額賃料の100%、一番安い所で月額賃料の30%になっています。
これだけみても、利用する賃貸保証会社によってその料金負担に大きな開きがあるのが、わかっていただけるのではないでしょうか!
保証委託料を不動産会社に支払わないといけない理由
賃貸保証会社に加入する上で保証委託料の費用負担はかかせません。
何故なら、保証会社もこの保証委託料で会社を成り立たせているからです。
しかし、入居者の方が賃貸保証会社へ支払わないといけない保証委託料なのですが、何故か?保証会社へ直接支払振り込みができない事に気づきます。
よくあるパターンとしては、お部屋を借りる際に発生する初期費用(敷金・礼金・前家賃etc)と一緒に保証委託料も請求明細に載っているケースが多いと思います。
こうなると中には『保証委託料って不動産会社に支払って大丈夫なの?』と不安になられる方もいらっしゃるでしょう?
でも、大丈夫です!
賃貸保証会社に支払う保証委託料は、どの賃貸保証会社を利用しても必ずこのような流れで支払う事になります。
何故なら、賃貸保証会社を利用する不動産会社は、各賃貸保証会社の代理店になって保証を利用しています。
代理店の業務の一つとして、入居者からいただく保証委託料の受領もしっかりと業務として入っているからです。
また、もう一つの理由としては、各々の賃貸保証会社の代理店になった不動産会社は、契約が1件成約する毎事に手数料を保証会社からもらっています。
あまり、この辺のお金の流れは保証加入する入居者さんにとって意味はありませんが、とりあえずこのような背景から『保証委託料は不動産会社に支払うもんなんだな』と理解しておくと良いと思います。
賃貸保証会社の保証委託料は2種類ある!
賃貸保証会社に保証加入される方が支払う保証委託料には2種類あります。
- 初回保証委託料
- 年間保証委託料
それぞれで支払う金額と意味合いが違ってきますので順に説明していきます。
初回保証委託料
言葉の通り、賃貸保証会社へ最初に支払うべき費用。
初回保証委託料も各賃貸保証会社で異なっており、安い所では月額賃料の30%、高い所で月額賃料の100%。
基本的に平均は月額賃料の50%を設定している賃貸保証会社が多く、おそらくこの金額を支払う機会が多くなるでしょう。
あくまで提示される保証委託料金額は、選んだお部屋次第になります。
支払いに関しては直接、賃貸保証会社に支払うのではなく、不動産会社を経由して支払うことになります。
年間保証委託料
基本的には1年毎事に発生する保証委託料。
費用はどの保証会社も基本的には10,000円設定されています。
支払方法は賃貸保証会社から直接、請求書が契約者宅に届きます。
多くはコンビニでも支払いが可能な請求書ハガキを送るパターンが多いです。
この年間保証委託料は、お部屋に住んでいる限り毎年、賃貸保証会社から請求される事になるので、入居者の中には支払いをしたくない為に支払期限前にお部屋を退去されるケースもあります。
このように、初回保証委託料と年間保証委託料は、費用負担額もさることながら、支払い方法も変わりますので覚えておいてください。
保証委託料が返金されるケースは、保証開始日前にお部屋をキャンセルした場合
良くある質問として、『保証委託料は返金されるのか?』と言うのがあります。
結論、保証委託料は返金されません。
例えば、賃貸保証会社に加入して家賃滞納なども一切なく、保証会社に面倒をみてもらわなくてもです。
現在では、残念ながら保証委託料を返金する賃貸保証会社はありません。
以前に家賃滞納がなければ保証委託料を返金するサービスを展開されていた保証会社は潰れました。今後、保証委託料の返金サービスでうまく事業を回せる保証会社がでてきたら、個人的には面白いと思っています。
一度、支払った保証委託料は原則、戻りませんが一つだけ賃貸保証会社から返金される可能性があるのが、お部屋のキャンセルです。
お部屋の入居前には、賃貸借契約書を締結し、決裁金として初期費用を納めないといけません。又、保証会社の加入ともらなれば、賃貸保証会社の契約書(保証委託契約書)にも署名・捺印をします。
これらの手続きが終われば、晴れてお部屋の鍵の引き渡しになるのが一般的ではありますが、急なキャンセルをしたいケースもゼロではないでしょう。
契約自体は、既に署名・捺印をしていれば成立しているものの、お部屋に入居する前のキャンセルであれば、賃貸保証会社の保証委託料も返金はしてくれるでしょう。
しかし、賃貸保証会社から唯一、返金されるのはこのようなケースだけになるので、気をつけてください。
又、1年毎ごとに発生する年間保証委託料の支払いも同様で、こちらも返金はありません。よくあるケースとしては、
ココに注意
1月1日に入居して翌年の1月1日に年間保証委託料を支払った。
年間保証委託料を支払ってからの翌月2月1日にお部屋を退去した。日割り計算で返金してくれても良いよね?
皆さんならどう?思いますか?
確かに上記の内容からすると、年間保証委託料を支払ったけど、そこから約1ヶ月しか住んでいません。
年間保証委託料を支払って早々にお部屋を退去していますので、差額を返金してくれても確かに良いようにも思いますが…。
しかし、残念ながらここで支払っている年間保証委託料は返金されませんし、日割りでも当然返してくれません。
賃貸保証会社も1日でも契約が更新されれば、年間保証委託料は全額いただく旨を契約書にもしっかりと謳っています。
争っても負けるでしょう。
このような事情があるので、年間保証委託料を支払う前にお部屋を退去してしまう方がいるのも納得できると思います。
『初回保証委託料も年間保証委託料も基本的には返金はされない!』
賃貸保証会社に加入する方にとって、このことはしっかりと認識はしておいた方が良いでしょう。
年間保証委託料の支払いを怠ると督促される!
賃貸保証会社へ保証加入すると1年毎ごとに、年間保証委託料の支払い請求書が届いたりします。
金額としては、基本的には10,000円が平均金額になりますが、中には支払いたくない気持ちから、支払い自体を怠ったりします。
家賃滞納など一切ない方にとって、毎年10,000円を支払うことについては、馬鹿らしくなるでしょう。
しかし、契約は契約です!
馬鹿らしくなろうが、なんだろうが、支払いがなければ保証会社から請求されます。
ここに対しての遅延損害金を乗せて請求するような賃貸保証会社はないと思いますが、支払いされるまでは請求は止みません。
年間保証委託料については、支払うしかない費用負担ではありますが、どうしても支払いたくないなら、支払い期日までにお部屋を退去することです。
道はこれしかありませんので、ご認識を!
保証委託料を支払わないでお部屋を借りたい!
中には賃貸保証会社に支払う保証委託料を支払わないでお部屋を借りたい!と思われる方もいるでしょう。
方法は2つ!
- 断る(交渉)
- 賃貸保証会社に入らない賃貸物件を借りる
①については、賃貸保証会社への保証加入を何とか断りたい方への唯一の方法を伝授!!にて解説していますのでチェックしてみてください。
又、②については『ビレッジハウス』の賃貸物件がおすすめです。
おそらく、保証会社加入なしで入居できる賃貸物件は現状ではここだけだと思います。
気になる方は下記に詳細がありますのでご参考にしてくださいね。
まとめ
- 保証委託料は、保証加入する入居者が負担する費用
- 保証委託料は『初回保証委託料』と『年間保証委託料』が存在
- 保証委託料は原則、返金されない費用
保証委託料は、入居者が費用負担しなければなりません。保証加入するのであれば必ず必要な費用になります。不動産会社から特に「年間保証委託料」の支払いについてなにも支払い打診がないようであれば、必ず確認しておくことをおすすめします。