賃貸保証会社の審査において、パートナーが理由で審査に落ちることがある場合、いくつかの具体的な要因が考えられます。これらの要因を専門的に解説していきます。
目次
賃貸保証会社の審査に原因不明で落ちた
賃貸保証会社の審査に落ちる代表的な理由は以下です。
- 家賃滞納歴がある
- 家賃を支払っていける根拠がない
- 反社の方
- 犯罪を犯している方
- 借金・ブラック(信販系の保証会社に限る)
これらの方は残念ながら、どの保証会社の審査にも通りません。
パートナーが原因で審査に落ちる要因
そして、もう一つ今回のテーマになっている「同居人、一緒に住む夫や妻のパートナーが原因で保証会社の審査に落ちる」ことがあります。
例えば以下のようなことが考えられます。
ポイント 1. 収入不足: 賃貸保証会社は、借主が家賃や諸費用を支払う能力を評価します。パートナーの収入が不安定で、審査基準を満たしていない場合、保証会社から審査落ちする可能性があります。 2. 債務超過: パートナーが多額の債務を抱えている場合、審査で信用リスクが高く見なされる可能性があります。債務超過の状況では、保証会社が保証を提供するリスクが増加し、審査を通過するのが難しくなります。 3. 住居安定性: パートナーが過去に転居履歴が多い場合や、一定期間で頻繁に引っ越しをしている場合、保証会社は住居安定性に対する懸念を抱く可能性があります。 4. 信用情報: パートナーの信用情報に遅延支払いや債務整理、借入金返済の遅れなどの記録がある場合、保証会社は信用リスクが高いと判断し、審査に落とす可能性があります。 5. 雇用状況: パートナーの雇用形態や職業が安定していない場合、保証会社は収入の持続性に疑問を抱くことがあります。雇用状況が不安定だと審査が厳しくなることがあります。 6. 保証対象物件の条件: パートナーの収入が対象物件の家賃や敷金・礼金に対して不十分な場合、保証会社は保証を提供しづらくなります。
それでは具体的に解説をしていきましょう。
同居人(パートナー)が家賃滞納していると審査に落ちる
保証会社の審査に落ちる方で、「まったく見に覚えがない!」と主張される方がいらっしゃいます。
たまには「あ!あの時…。」なんて思い当たる節を見つけられる方もいらっしゃいますが、それでもまったく見に覚えがない方もいらっしゃるのも確かで、その場合は…。
「一緒に住むパートナーを疑いましょう!」
対策の考え方
同居人が家賃滞納をしている場合、審査通過のためには以下の対策を検討することが重要です。
- 別の保証方法の検討: 同居人が家賃滞納の記録がある場合でも、他の保証会社を検討することができます。例えば、敷金の増額や家賃の前払いなど、貸主と協力して対策を講じることができます。
- 信用回復の努力: 同居人が家賃滞納の過去を持っている場合でも、信用回復の努力をすることで審査に有利な要因を増やすことができます。収入の安定や過去の賃貸契約での実績などをどんどんアピールしましょう。
一緒に住むパートナーが原因で審査に落ちる理由
実は保証会社はパートナー(同居人)も審査をしている事を認識しておいてください。
夫、妻、兄弟、父、母、友人、知人に至るまで保証会社は一緒に住む予定のパートナーも審査をします。
審査と言っても、自社のデーターと照らし合わせ、「家賃滞納連絡」や「犯罪歴」があるか?ないか?くらいの軽微な審査になります。
中には電話連絡をしてくる保証会社もあり
私も保証業界へ10年以上いて、パートナーまで電話連絡を入れてまで審査をするケースは数えるほどですが、保証会社から「少し怪しい」と思われたら、電話連絡は入ります。
「もしかしたら自分のパートナーへ保証会社から電話連絡が入るかもしれない?」と言う認識は少なからず持っておいた方が良いでしょう。
パートナーが原因で賃貸保証会社の審査が通らない場合の対処方法
パートナーが原因で賃貸保証会社の審査がなかなか通らない場合の対処方法は以下になります。
ポイント
- 借金やクレジット事故が原因であれば独立系の保証会社を利用
- 過去に家賃滞納をしている場合は他の保証会社を!
詳しく説明していきます。
借金やクレジット事故が原因であれば独立系の保証会社を利用
パートナーに借金やクレジットカードでの事故などが見受けられ、保証会社の審査になかなか通らない場合は、「信販系」の保証会社で審査を受けられていないでしょうか?
先述したように、信販系の保証会社はCICやJICCなどの個人信用情報を審査時に導入していますので、借金やクレジットカード事故もしっかりと見られてしまいます。
このことから信販系の保証会社を避け、独立系の保証会社で審査を受けるしかありません。
住みたいお部屋を変えるのも一つの手段
賃貸保証会社は基本的に指定されるものなので、なかなか入居者がみずから選ぶことができません。(物件ごとに保証会社が決まっていることがほとんど)
信販系の保証会社から独立系の保証会社に切り替えたい場合は正直に窓口である不動産会社さんへ相談してみましょう。
それでも難しいようであれば、独立系の保証会社を指定しているお部屋へ変えるのも一つの手段です。
過去に家賃滞納をしている場合は他の保証会社を!
パートナーが過去に家賃滞納を起こしており、保証会社の審査になかなか通らない場合は、「独立系」の保証会社でも審査に通りません。
しかし、業界内ではまだまだ抜け道があるのが原状です。
賃貸保証会社を変えたら審査に通る
賃貸保証会社が申込者の家賃滞納歴を調べる方法は、
- 自社のデーターと照合
- 協会内でのデーターベースを活用
この2点だけです。
自社のデーターと照合
いわずもがな、自分の所で持っているデーターで家賃滞納があるか?ないか?を調べます。もっと言えば自分の所のデーターだけです。
例えば、A保証会社が個人のBさんを保証していれば、1件のデーターがA保証会社に蓄積されます。勿論、家賃滞納してしまえばその履歴もA保証会社には残ります。
しかし、逆を言えば保証を一度もしていない方の情報はA保証会社では何もわかりません。
協会内でのデーターベースを活用
自社のデーター情報だけでは判断が難しいって事で、保証業界内でもそれぞれ協会が立ち上がり、加盟店同士の情報交換もされています。
協会は2つ
(リンク先に加盟店業者一覧が確認できます。)
結論、これらの仕組みを理解しておけば審査には通る
まだまだ、A保証会社の審査に落ちたけど、B保証会社で再審査すたらスムーズに審査が通った!なんてことは山ほどあります。
まとめると
- 利用した事がある保証会社で且つ、家賃滞納してしまった場合はその保証会社を避け他社にする
- LICCとCGOの加盟店をしっかり把握し、協会内でも情報共有されている事を理解し、対象の保証会社を避ける
これだけで、なかなか通らなかった保証会社の審査も、スムーズに通せることができるでしょう!
まとめ
賃貸保証会社の審査において、思わぬ要因で審査落ちとなることがあります。中には、申込者が自分自身には気づかない形で、パートナーの存在が影響を及ぼすケースも見受けられます。
プロの視点から見ると、パートナーが審査結果に影響を与える場合があるという事実を無視せずに理解することが重要です。申込者自身が信用リスクや収入面で問題がなくても、パートナーの状況によって保証会社が判断を下すことがあるため、注意が必要です。
審査に落ちる理由を特定する際には、申込者のみならず、パートナーの収入や信用情報などを含めて総合的に考慮することで、より正確な結論に近づけることが可能となります。個人的な疑いをかけることなく、客観的に情報を評価し、改善すべき点を見極めることが大切です。