【結論あり】賃貸で投てき用消火剤はいらない?実務経験でわかった必要・不要の判断基準を解説!
「賃貸契約のときに投てき用消火剤を勧められたけど、これって本当に必要?」
そんな疑問を持ったあなたへ、この記事では投てき用消火剤の必要・不要を冷静に判断する基準を、賃貸業界10年以上の実務経験をもとに徹底解説していきます。

実際に、
- 火災現場で投てき用消火剤が役立った事例が多数存在
- 一方で、相場より高額販売されトラブルになったケースも
- 管理物件の場合、購入を断ると契約不可となる場合も

この記事を読めば、後悔しない判断ができるようになります。
目次
- 1 賃貸契約で「投てき用消火剤」を勧められる理由とは?
- 2 投てき用消火剤って本当に必要?【メリット・デメリット比較】
- 3 投てき用消火剤が「いらない」と考えられる5つの理由
- 4 賃貸契約時に「投てき用消火剤いらない」と断る方法【交渉術】
- 5 購入を断った場合に注意すべきこと【契約上の確認事項】
- 6 補足|投てき用消火剤は「必要な人には必要なアイテム」
- 7 万が一火災が起きたら?賃貸入居者がとるべき行動フロー
- 8 【比較表】投てき用消火剤 vs その他防災アイテム【スマホ対応表】
- 9 賃貸契約時に確認しておきたいオプション項目【チェックリスト】
- 10 よくある質問(FAQ)
- 11 まとめ|投てき用消火剤は「必要性」と「価格」を冷静に見極めよう
- 12 困ったときに頼れる相談窓口まとめ
- 13 交渉時に使えるテンプレート文例【断り方サンプル】
- 14 投てき用消火剤をネットで安く購入する方法【裏ワザ紹介】
- 15 次に読むべき記事はこちら
賃貸契約で「投てき用消火剤」を勧められる理由とは?
そもそも、なぜ賃貸物件の契約時に投てき用消火剤を勧められるのでしょうか?
その主な理由は次の通りです。
- 入居者自身の火災リスクを軽減するため(自己防衛)
- 大家や管理会社が賃貸物件の火災リスクを減らすため
- 万が一の火災発生時、被害拡大を防止するため
- 近隣住戸への延焼リスクを抑えるため
特に最近では、木造アパートや築古物件など火災リスクの高い賃貸物件で、消火剤設置を推奨するケースが増えています。
管理会社や大家にとっても「万が一の備え」として、入居者に火災対策を促すことはメリットがあるため、勧められるのです。
ただし、ここで注意すべきなのは、
- 「必須」ではなく「推奨」である場合が多い
- 販売価格が市場価格より高額になっているケースもある
という現実です。
実務経験上、不動産会社の中にはネット価格の2倍以上で投てき用消火剤を販売している例もあり、十分な注意が必要です。

投てき用消火剤って本当に必要?【メリット・デメリット比較】
ここでは、投てき用消火剤の必要性を冷静に判断するため、メリット・デメリットを整理してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・火災初期に迅速な対応が可能 ・誰でも簡単に使える(投げるだけ) ・設置スペースが不要(置くだけ) ・軽量で高齢者・子供でも扱える | ・価格が割高な場合がある ・5年程度で交換が必要(使用期限あり) ・火災規模によっては効果が限定的 ・販売方法に問題がある場合も |
火災発生時の初期対応としては非常に有効ですが、価格設定や販売方法には十分注意が必要です。
つまり、必要性自体はあるが、価格・条件によっては不要と判断してもよいというのが実態です。

投てき用消火剤が「いらない」と考えられる5つの理由
では、どんなケースで「投てき用消火剤はいらない」と判断できるのでしょうか?
実務経験を踏まえて整理すると、次の5つのパターンが考えられます。
1. 販売価格が市場価格より明らかに高い
ネット価格の2倍〜3倍で販売されている場合は要注意。(※但し、ネットでは安価な価格で中古品も流通しているので厄介です。)
2. 物件自体が鉄筋コンクリート造などで火災リスクが比較的低い
特に防火対策がしっかりしている物件では、必須度は下がります。
3. 既に持っている消火器・防災グッズが充実している
他の防災対策が万全であれば、重複して購入する必要はありません。
4. 賃貸契約で購入が「必須条件」になっていない
推奨販売であれば、断っても基本的には問題ありません。(※ほとんどの場合、必須条件にはなっていません。)
5. 納得できない価格・説明で押し売りされそうになった場合
無理に購入せず、一度持ち帰って冷静に判断しましょう。
大切なのは「火災対策=正義」と思考停止せず、冷静に必要性を判断することです。
無理に不要な出費を強いられる必要はありません。
賃貸契約時に「投てき用消火剤いらない」と断る方法【交渉術】
推奨販売であれば、投てき用消火剤は購入を断ることが可能です。
しかし、断り方によっては気まずくなったり、トラブルになるリスクもあります。
ここでは実務的に効果的だった断り方のコツを紹介します。
- ■ 断るときは「別で購入を検討しています」とやんわり伝える
- ■ 「既に手配済みです」と言うと強く追及されにくい
- ■ 「防災意識はあるが、今回は見送る」と前向きな理由を添える
- ■ 感情的に否定せず、あくまで冷静に対応する
重要ポイント:
「いらない」と伝える際に、販売員や不動産会社を否定しないこと。
あくまで自分の事情・判断として伝えましょう。
購入を断った場合に注意すべきこと【契約上の確認事項】
投てき用消火剤を断った場合でも、以下は必ず確認しましょう。
- 断ったことによる契約破棄リスクがないかを確認する(管理物件は特に注意)
- 重要事項説明書やオプション契約書にサインする前に内容を再確認する
- 「断った場合の責任は負えません」という文言がないかチェックする
- 断った旨を口頭だけでなく、メモやメールなど記録に残す
契約トラブル防止のためにも、書面チェックと記録保存は必須です!
補足|投てき用消火剤は「必要な人には必要なアイテム」
ここまで「投てき用消火剤は不要と判断するケース」を中心に解説しましたが、誤解してほしくないのは、
欲しい方にとっては非常に価値の高い防災アイテムであるという事実です。
実際に、
- 火災現場で初期消火に成功したケースが多数存在
- 小さな子供や高齢者がいる家庭では安心感が大きい
- 火災保険や自治体の防災指導でも推奨されている地域もある
要は「価格」「販売方法」「必要性」を納得して選ぶことが大切です。
無理に押し付けられるのではなく、自分自身で必要性を判断して選択できる賃貸契約が理想と言えるでしょう。
万が一火災が起きたら?賃貸入居者がとるべき行動フロー
もし火災が発生した場合、焦らず迅速に行動することが命を守るカギとなります。
- まずは「火災!」と大声で周囲に知らせる
- 小規模な火災なら、消火剤や消火器で初期消火を試みる
- 初期消火が困難な場合は、すぐに建物の外へ避難する
- 避難したら、119番に通報し正確な情報を伝える
- 他の住民にも避難を呼びかける
自分の命を守る行動が最優先です!
消火に固執しすぎず、無理だと感じたらすぐに逃げましょう。
【比較表】投てき用消火剤 vs その他防災アイテム【スマホ対応表】
アイテム | メリット | デメリット | 参考価格帯 |
---|---|---|---|
投てき用消火剤 | ・誰でも投げるだけで使用可能 ・コンパクトで場所を取らない | ・初期消火に限定的 ・不動産販売価格は5,000円~12,000円とバラツキあり | 5,000~12,000円(不動産会社経由) |
家庭用消火器 | ・火力の強い火災にも対応可能 ・噴射範囲が広い | ・重く、取り扱いに注意が必要 ・定期点検が必要 | 4,000~10,000円前後 |
消火スプレー | ・安価で手軽 ・小さな火災に対応 | ・使用時間が短い ・大規模火災には不向き | 2,000~4,000円 |

賃貸契約時に確認しておきたいオプション項目【チェックリスト】
- □ 投てき用消火剤の購入は「必須」か「任意」か?
- □ 購入する場合、販売価格はいくらか?市場価格と比較する
- □ 契約書にオプション購入が義務付けられていないか確認
- □ その他、防災セットや保険商品の販売も勧められていないかチェック
- □ 契約前に「不要オプションは断れるか」を質問しておく
事前確認で後悔を防ぎ、納得できる賃貸契約を結びましょう!
よくある質問(FAQ)
- Q. 投てき用消火剤は賃貸契約時に必ず購入しないといけませんか?
- A. 基本的には「推奨販売」であり、任意購入の場合が多いです。ただし管理物件によっては必須扱いされるケースもあるため、契約前に確認しましょう。
- Q. 不動産会社で売られている投てき用消火剤は高いですか?
- A. はい。不動産会社での販売価格は5,000円~12,000円と幅があり、市場価格より高めに設定されていることが多いです。
- Q. 購入を断ったら契約できなくなることはありますか?
- A. 原則はありませんが、管理物件によっては「オプション購入が条件」となっているケースもあります。事前確認をおすすめします。
- Q. 投てき用消火剤以外におすすめの防災アイテムはありますか?
- A. 家庭用消火器や消火スプレーも有効です。自分の生活スタイルや物件構造に合わせて選びましょう。
まとめ|投てき用消火剤は「必要性」と「価格」を冷静に見極めよう
投てき用消火剤は、火災初期対応において非常に有効な防災アイテムです。
しかし、価格が市場価格より割高だったり、購入が必須条件とされる場合には、注意深い判断が必要です。
必要と感じるなら迷わず購入すれば良いですし、不要と判断するなら冷静に交渉・断る勇気も必要です。
後悔のない選択をするためにも、
- 販売価格を比較する
- 契約条件をよく確認する
- 防災意識と費用対効果を天秤にかける
この3つを必ず実行してください。
この記事が、あなたの賃貸契約と安全な暮らしの役に立てば幸いです。
困ったときに頼れる相談窓口まとめ
賃貸契約時にオプション販売トラブルや不明点がある場合は、以下の相談窓口を活用しましょう。
- ■ 消費生活センター(消費者ホットライン188)
賃貸契約におけるトラブルや過剰販売に関する相談が可能です。全国どこからでも「188」にかければ最寄りのセンターに繋がります。 - ■ 国民生活センター
賃貸契約時の消費者トラブルについて幅広く相談を受け付けています。
→ 国民生活センター公式サイトはこちら - ■ 弁護士会(法テラス)
賃貸契約の強要トラブルに対する法的相談も可能。初回無料相談も利用できます。
→ 法テラス公式サイトはこちら
困ったら早めに第三者機関へ相談しましょう!
交渉時に使えるテンプレート文例【断り方サンプル】
【不動産会社担当者への断り文例】
「防災意識は十分に持っておりますが、投てき用消火剤については、既に別途手配を進めておりますので、今回は購入を見送らせていただきます。」
または、
「今回の契約において、オプション購入は必須条件ではないとの説明を受けておりますので、購入しない選択をさせていただきます。」
丁寧かつ冷静に伝えることが大切です。怒ったり、相手を否定するのはNG!
投てき用消火剤をネットで安く購入する方法【裏ワザ紹介】
もし自分で必要性を感じた場合は、不動産会社経由よりもネットで購入した方が圧倒的に安いです。
- ■ Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで検索する
- ■ 型番が同じなら基本的にネット価格のほうが安い
- ■ セール時(楽天スーパーセール、プライムデー)を狙うとさらに安くなる
- ■ ポイント還元を活用すると実質さらに割引になる
例)通常12,000円で販売されている消火剤が、ネットでは5,000~7,000円台で買えるケースもあります。
同じ商品なら、無理に不動産会社で高値購入する必要はありません。
防災対策は大事ですが、賢くコスト管理もしていきましょう!