賃貸の「消臭剤オプション」は本当にいらない？費用・効果・断り方を徹底解説

賃貸契約の見積書に “消臭剤セット 18,700円” と書かれていて
「これって必要なの？」と疑問に思ったことはありませんか？

ガリ勉

結論から言うと、消臭剤オプションは任意であり断ってOKです。 しかも原価は数百円〜数千円。不動産会社が高利で転売しているケースがほとんど――。

本記事では

まで、業界経験10年の筆者が赤裸々に解説します。

第1章｜そもそも「消臭剤オプション」とは？

賃貸の初期費用で提示される消臭剤オプションは、以下のような名称で登場します。

内容は市販品レベルの消臭スプレーを置くだけ、または業者が数分で散布して終わり……。
それにもかかわらず1〜2万円が初期費用に上乗せされるのが実情です。

ガリ勉

不動産会社側も、消臭剤はかなりの粗利益が取れるので人気です。今ではほとんどの不動産会社で販売している。

第2章｜なぜ「いらない」と言われるのか？業界の裏事情

2-1. 原価と販売価格のギャップが大きすぎる

原価：数百円〜高くても3,000円程度なのに、
入居者への請求額：15,000〜20,000円――その差は最大で10倍以上。
不動産会社にとって高利率の商品であることがわかります。

2-2. 客単価ダウンを補う“付帯商品ビジネス”

近年、仲介手数料の値引き競争やオンライン内見の普及で、1人当たりの売上（客単価）が年々下落。
その穴埋めとして消臭剤・防虫・安心サポートといったオプション販売が加速しています。

これらの手法は今後も増えてくるのが予想されます。

現場コメント
「原価を安く仕入れ、メーカー推奨価格で売れば粗利は数千円単位。
賃貸1件あたりの利益が落ちている今、付帯を取らないと数字が合わない。」（営業担当A氏）

2-3. 法的には完全に“任意”─抱き合わせは独禁法リスク

消臭剤オプションは、鍵交換や保証料のような“契約必須”項目ではありません。
独占禁止法では抱き合わせ販売が禁じられており、
「オプションを外すなら契約できない」と強制すれば違法の可能性もあります。

次章では、実際にオプションを外した交渉手順と
営業マンが使う“断りづらいトーク”への返し方を具体的に解説します。

第3章｜独占禁止法と抱き合わせ販売リスクを理解する

3-1. そもそも“抱き合わせ販売”とは？

消臭剤オプションを「外せない」とセット契約させる行為は、
独占禁止法第19条（不当な取引制限）に抵触する恐れがあります。
本来別々に選択できる商品を一体化し、片方を購入しないともう一方を提供しない──これが典型的な抱き合わせ販売です。

3-2. 国が示すガイドラインでも“任意”が明記

国土交通省の「賃貸住宅管理業者登録制度ガイドライン」には、
付帯商品の販売は任意契約と明示。
説明義務を果たさず強要すれば、消費者契約法の不当勧誘に該当する可能性があります。

3-3. トラブル時の相談窓口

ガリ勉

大事にするのはお互い良くないので、話し合いで決着を付けるのがベストですけどね。

第4章｜実例で学ぶ：外した・外せなかった交渉とその結果

4-1. 【成功例】「不要です」と一言 → 1.8万円カット

20代男性・初めての一人暮らし
見積書に「消臭・抗菌施工 18,700円」が記載。
申込書提出前に
「スプレー散布なら自分でやるので不要です」と伝えたところ、
営業担当は即削除。
→ 初期費用 1.8万円削減に成功。

4-2. 【失敗例】契約直後に気づき、交渉するも不可

30代女性・転勤で急ぎ入居
鍵受け取り後に「消臭パック 14,300円」に気づき交渉。
管理会社「施工済みなので返金不可」
→ クーリングオフ対象外、泣き寝入り。

4-3. 交渉テンプレート（コピペOK）

4-4. どうしても外せないと言われたら？

管理会社が「必須」と主張したら、

「客付けを逃したくない」営業担当は、この時点で折れることも多いです。

ガリ勉

場合によっては強制姿勢を崩さないケースもあるので、納得できない場合は他の物件を検討するのがベスト！

次章では、自分で消臭する場合とオプション契約時の費用・手間を○×比較していきます。

第5章｜自分で消臭 vs. オプション契約 ─ 費用・手間の○×比較表

第6章｜契約前に確認！消臭剤オプション・チェックリスト

第7章｜よくある質問（FAQ）

まとめ｜“消臭剤オプション”は知識で防げる不要コスト

消臭施工は任意であり、高額なわりに効果も限定的。
必要性を感じなければ遠慮なく削除し、市販品で代用するだけで初期費用を1〜2万円削減できます。

ガリ勉

契約前にこの記事のチェックリストを活用し、納得できる費用とサービスで新生活をスタートさせましょう。