「全保連ってやばい会社?」「加入を勧められたけど大丈夫?」「滞納したらどうなる?」と不安に感じていませんか?
家賃保証会社で15年以上働いてきた立場から、結論を先に。全保連は業界大手で、会社自体が「やばい」わけではありません。むしろ2025年にはメガバンク系グループの傘下に入った、信頼性の高い会社です。ただし、家賃を滞納すると督促の連絡が来るのは事実。この記事では、全保連の実態と、滞納した場合の正しい対処法を解説します。
▼ この記事の結論
- 全保連は業界1〜2位の大手。2025年にMUFGの連結子会社になった信頼性の高い会社
- 「やばい」と言われるのは主に滞納時の督促。会社の危険性ではない
- 滞納すると代位弁済→督促→放置で明渡訴訟という流れになる
- 督促は無視が最悪手。連絡を取り、支払意思を示すのが正解
この記事の筆者:ガリ勉
家賃保証(賃貸保証)業界で15年以上の実務経験。審査・営業・督促・訴訟対応に従事し、100社以上の不動産会社と連携してきた立場から、入居者目線で解説します。
目次
全保連とは?まず会社の実態を確認
「やばい」かどうかを判断する前に、全保連がどんな会社かを正確に押さえましょう。全保連株式会社は、本社を沖縄に置く家賃保証会社で、売上・代理店数・保証契約件数で業界1〜2位を争う大手です。
- 2001年設立、家賃保証事業の老舗の一つ
- 2023年に東証スタンダード市場へ上場
- 2025年4月、MUFG(三菱UFJ)の連結子会社に
- 全国に5万を超える代理店(不動産会社)ネットワーク
特に大きいのが、2025年に三菱UFJニコスの公開買付けによって、MUFGグループの連結子会社になったことです。メガバンク系グループの傘下に入ったことは、会社の信頼性・コンプライアンス体制の面ではむしろプラスです。「やばい怪しい会社」というイメージとは、実態は逆と言えます。
これだけの規模と代理店網を持つため、これから保証会社に加入する入居者にとって、全保連は入居条件として加入を勧められやすい保証会社になっています。
なぜ「全保連はやばい」と言われるのか
会社は大手で健全なのに、なぜ「やばい」という評判が立つのか。理由は主に、家賃を滞納した際の督促にあります。滞納者への督促が厳しいと感じる声が、ネット上で「やばい」という印象を作っています。
ただ、私の実務経験から言うと、全保連の取り立て自体が特別に危険・違法というわけではありません。大手として看板を背負っているぶん、強引すぎる取り立てで評判を落とすようなことは、むしろ避ける傾向があります。家賃債務保証業者の登録制度(国の施策)にも登録しており、コンプライアンスには敏感な会社です。
💡 「督促が厳しい」の受け止め方
督促の厳しさの感じ方には、受け手の主観が大きく入ります。実際には事務的な連絡でも、滞納している後ろめたさから「怖い」「威圧的」と感じてしまうこともあります。もちろん担当者によって言葉づかいや対応に差はありますが、会社の方針としては、クレームになるような督促は避ける動きがあります。ネットの体験談は参考程度にとどめ、事実として「滞納すれば督促の連絡は来る」と理解しておきましょう。
全保連に代位弁済されると督促が始まる
全保連に加入して家賃を滞納すると、どうなるか。まず代位弁済(だいいべんさい)が起こります。これは、入居者が家賃を払わないとき、全保連が家主に立て替えて支払う仕組みです。
家主や管理会社は、家賃が入らないと全保連に代位弁済を請求します。全保連が家賃を立て替えると、今度は全保連が入居者本人に、立て替えた家賃を請求(督促)します。この流れは、加入時に署名・捺印した「保証委託契約書」に基づくもので、契約の時点で決まっています。
契約書の裏面には細かい条項が記載されていますが、すべて読んでいる方は多くありません。しかし、「家賃を滞納すれば、全保連が立て替えて、本人に督促する」という流れは、契約時にすでに出来上がっていることを理解しておきましょう。
督促を無視し続けるとどうなるか
「督促を無視して、家賃を払わずに住み続けられないか」と考える方もいますが、結論、最終的には部屋を退去させられます。家賃を払わずに住み続けられるほど、制度は甘くありません。滞納を放置すると、法的手続きを経て、強制的に明け渡しを求められます。
滞納後の督促の流れ(目安)
- 1ヶ月の滞納:支払いの案内・連絡が来る
- 2ヶ月の滞納:督促電話を無視していると、自宅訪問もありうる
- 3ヶ月程度の滞納:明け渡し訴訟に進むことがある
これはあくまで目安で、状況によって明け渡し訴訟のタイミングが早まることもあります。いずれにせよ、滞納を続ければ明け渡し訴訟→退去(最終的には強制執行)という結末になります。そうなる前に対処することが何より大切です。
滞納したときに気をつける3つのポイント
① 督促の連絡を無視しない
最も重要です。督促を無視しても良いことは一つもありません。無視すると、自宅訪問につながったり、「連絡の取れない滞納者」として扱いが厳しくなったりします。全保連の対応は「連絡が取れているかどうか」で大きく変わります。できるだけ電話に出て、出られなければ折り返しましょう。担当者が厳しく感じても、支払う意思だけは示すことが大切です。
② 分割払いを交渉する
「払いたいけれど一括では払えない」場合は、分割払いを交渉しましょう。誠実に事情を説明し、いつまでにいくら払えるかを具体的に伝えると、応じてもらえることがあります。分割を認めてもらえるかどうかは、その後の展開に大きく影響するので、きちんと交渉しておく価値があります。
③ 立て替えられるのは家賃だけではない
見落としがちですが、全保連が立て替えるのは家賃だけではありません。原状回復費用や違約金、更新料なども立替の対象です。「家賃は払っているから大丈夫」と思っていても、退去後に原状回復費用の請求が全保連から来ることがあります。退去時の精算も、ぬかりなく確認しておきましょう。
全保連の審査についての最新情報
加入前の方向けに、審査面の重要な最新情報をお伝えします。全保連は2022年6月に、信用情報機関のJICC(日本信用情報機構)に加盟しました。これにより、現在はクレジットカードやローンの信用情報を照会する「信販系」に近い会社になっています。
かつて全保連は「審査が比較的柔軟」とされていましたが、JICC加盟後は、借入や債務整理などの金融事故の記録があると、審査に影響するようになりました。「全保連なら借金があっても通る」という古い情報は、今は当てになりません。この点は、加入を検討している方は知っておくべき変化です。
🔗 全保連についてさらに詳しく
▶ 全保連をやめたい人へ|解約できる?更新料を無駄にしない方法
▶ 全保連から電話が来る理由と対処法
▶ 全保連の審査に関する解説
全保連をやめたい・保証会社が不要な物件を探すなら
「全保連をやめたい」という方もいるでしょう。ただし、一度加入すると契約者の都合だけで勝手にやめることはできません。解約手続きは代理店の不動産会社・管理会社・大家を通す必要があり、しかも「保証解約=部屋の退去」が原則です。詳しくは解約の記事で解説しています。
そもそも保証会社の更新料や督促に悩みたくない、という方は、次の引っ越しで保証会社が不要な物件を選ぶのも一つの手です。
保証会社不要・更新料0円の「ビレッジハウス」
ビレッジハウスは、賃貸保証会社への加入を入居条件にしていないため、保証会社に入りたくない方に向いています。さらに敷金・礼金・手数料・更新料・鍵交換がすべて無料、家賃も2万円台からの物件があり、初期費用を抑えたい方にも有力な選択肢です。
よくある質問
まとめ
全保連は、業界1〜2位の大手で、2025年にはMUFGの連結子会社になった信頼性の高い会社です。「やばい」という評判は、主に家賃滞納時の督促に対する印象から来ており、会社そのものが危険というわけではありません。
大切なのは、滞納したときの対応です。督促は無視せず連絡を取り、支払う意思を示し、必要なら分割を交渉する。これが最善です。無視して放置すれば、最終的に明け渡し訴訟から退去に至ります。保証会社の更新料や督促に悩みたくない方は、次の引っ越しで保証会社不要の物件を検討するのも一つの選択肢です。
